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「調教師」インタビュー(その3) [現代の性(性別越境・性別移行)]

(承前)
J「『調教』が完成に近づくと醒める?」
T「そうですね。急にじゃないけどやっぱりだんだん醒めて来る。だって、もう奈津美は股間以外の身体も生活も女なんですよ。女の恰好して暮らして身体にチンポ入れられるのがうれしくてたまらないわけで、もうどんどん男の部分がなくなっていく。そうなると、ただの淫乱女なんですよ。そんな女、いくらでもいるでしょう。結局、豊胸手術の後、半年ちょっとで別れました。最後に俺がやったのは、知り合いのニューハーフ・ヘルスへの紹介ですけど、奈津美は嫌がりもせずに面接に行きましたからね。ああ、もう俺のすることはないなってことです」

J「今ではぜんぜん会っていないのですか?」
T「いえ、1月に1度くらいは会ってますよ。客としてですけどね。まあ、あいつを女にした責任みたいなものは自覚してますから、様子見と営業協力ですね」

J「次の『調教』相手は?」
T「探しているんですけどね。なかなか良い玉が見つからないんですよ。順子姐さん、誰かよさそうな娘、紹介してくれませんか(笑)」

J「気にかけておきます。そろそろお約束の時間ですけど、今日のお話のまとめと言うか・・・」
T「なんて言うか・・・、女装している子って、やっぱり程度の差はあれ女になりたいんだと思うんですよ。だけど、奈津美みたいな優柔不断な性格だと、なかなか実行できない。前へ進めないんです。でも俺みたいなのが背中を押してやると、前に進める」

J「『背中を押す』というのは、方向付けて、誘導してやるということですね」
T「そうそう、だから強制女性化って言うのは少し違うと思うんです。奈津美みたいなのは、心の底のどこかで女になりたいって望んでるわけですからね。その願望をかなえてやってるわけですよ。俺が・・・、違うな、俺が奈津美の願望をかなえる手伝いをしてるわけです」

J「潜在している女性化の願望を引き出してやる、ということですか」
T「そうです。引き出して、方向付けて、誘導する。俺もそのことで興奮するわけだけど、菜津美の願望なんだから強制って言うのは違うでしょう」

J「ほんとうに強制的にしたら、犯罪ですからね」
T「そうですよね。強制って形でやっているけど、合意なわけです。俺と菜津美の場合は・・・」

J「今日は、貴重なお話をありがとうございました。すぐにかどうかはわかりませんが、いずれ研究資料として使わせていただきます」

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その後、T氏に教えてもらったメールアドレスで、奈津美さんにインタビューをお願いするメールを出したが、「お会いするのはちょっと・・・済んでしまったことだし・・・」と断られてしまい、対面インタビューは実現できなかった。
ただ、メールのやり取りの中で、いくつかの質問に答えていただき、部分的にインタビューの内容を伝えて確認することはできた。
メールをやり取りした時期は2007年7~8月で、5往復ほどしたところで、メールの返事が途絶えた。
後でT氏に聞くと、店を辞めた(他店に移った)そうだ。

・ 現在(2007年7月時点)も、インタビューに出てくる新宿歌舞伎町のニューハーフ・ヘルスに務めている。
・ T氏に会う前から、女性化願望が有ったのは確か。露出マゾの傾向も有ったと思う。それがT氏に会ってから強まっていった。T氏が「誘導」「背中を押す」と言うのは、そう言われればそうだと思う。
・ 「強制」の形だけど「強制」ではないと言うのも、そうだと思う。
・ 豊胸手術もヘルスに勤めるのも、自分で決めたつもりだけど、成り行きと言えば成り行き。
・ 自分一人だったら、今のような状態にはならなかったと思う。でもそれほど後悔はしていない。
・ 現状に大きな不満はないし、日常生活に特に不便もない。ただ、こういう仕事なので、いつまで続けられるか将来には不安がある。
・ 近々、睾丸切除術をする予定。
・ 今の状態は中途半端なので、将来的にはSRS(性別適合手術)を受けて、戸籍も女性に変えたい。
・ できれば、(女性として男性と)結婚したい。主婦になりたい。
・ 精神科医の(性同一性障害の診断書をもらうための)カウンセリングとかはまだ受けていない。

ちなみに、奈津美さんの容姿は、NH雑誌の写真やプロフィールによると、身長164cm。
身体のラインは女性ホルモンによる脂肪の沈着で女性化している(ややぽっちゃりタイプ)。
片側300cc入れた豊胸手術の成果で見事な乳房を持っている。
顔立ちは、顎のあたりに男性だった名残があるが、なかなかの美形である。
髪はショートとセミロングの間くらい。
実年齢(33歳)よりかなり(5歳ほど?)若く見える。

「調教師」インタビュー(その2) [現代の性(性別越境・性別移行)]

(承前)
J「さっき見せていただいた菜津美さんの写真、おっぱい相当大きいですね。これは豊胸手術ですか?」
T「そうです。男を女にするには、髪を長く伸ばすとか、女性ホルモンの注射続けて身体のラインを女っぽくしていくとか、時間がかかることよりも、ともかく、豊胸手術をさせてしまう。それが決定的なんです。奈津美の場合も、調教始めて1年半で豊胸させました。させたって言っても、さっき言ったように無理矢理じゃないですよ。『どうだ、そろそろど~んとおっぱいでかくするか?』って聞いたら、嫌とは言わなかったんで、俺が知り合いの〇〇美容形成の予約を取ってやって、カウンセリングの日も手術の時も車で送ってやっただけです。まあ、電話で先生に『フーゾクで働きたいようだから、思いっきり大きくしてやってください』ってお願はいしておきましたけどね。でも、後で聞いたら、自分が言うまでもなかった。本人がちゃんと『思いっきり大きくしてください』って言ってたから(笑)」

J「暗示効いてますね。ほとんど洗脳だなぁ」
T「まあそうですね。俺もまさか自分から頼むとは思わなかったです。で、奈津美の場合、片側300cc入れてもらって、一気にDカップの胸になっちゃいました。手術の前から会社は休職してたけど、Dカップの胸になっちゃったら、もう会社行けないですよ。今までの男としての人間関係もう続けられないでしょう。よくこういう話だと『女にする』って言うでしょう。でも、自分の感覚として『女にする』より『男をできなくする』方がてっとり早いし決定的だと思うんですよ。豊胸してDカップの胸になったら、もうどうしたって男の生活できないですから」

J「たしかにそうですね。決定的です。でも、300ccはきついなぁ、胸ぱんぱんでしょう」
T「うん、最初は大袈裟じゃなくメロンの半分が2つ並んでくっついてるって感じでした。腫れが引いて少し落ち着いたけど。(また写真を見せながら)今はこんな感じ、少し自然になったかな。ああ、乳首と乳輪は後から細工して大きくしてもらいました。あれ(豊胸手術)、落ち着くまでずいぶん痛いんでしょう。菜津美も痛がってはいたけど、『どうだ、そんなでっかい乳になった気分は?』って聞くと『うれしいです。こんなでっかいおっぱいになってうれしいです』って言うんですよ。まあ、よがりながらだけどね。でも、ちょうど夏に向かう季節で、でっかい胸のふくらみが半分見えるようなエロな服着て、出歩いていたから、ほんとうにうれしかったのかもしれないですね。あっ、服はね、俺が管理してるから、奈津美はそういう露出度の高いセクシーな服しか持ってないんですよ」

J「そこらへんも、詳しくうかがいたいです」
T「豊胸手術して、じきに引っ越させたんです。それまで奈津美は西武新宿線の上石神井ってところに住んでたんですけど、新宿寄りの中井に1LDKのマンション借りて。あそこらへん歌舞伎町に勤めてる水商売の人がけっこう住んでいる。そのマンションもホステスやフーゾク嬢が多い感じ。奈津美もいずれそうなるわけですからね。物件決めるときも、契約のときも、しっかりケバい化粧させてミニ・ワンピース姿で不動産屋に連れて行きました。あ、自分が保証人です。服は、引っ越しする時に、男物は全部処分。俺が立ちあって全部捨てさせました。何も残さず。Dカップの胸で着られる男物なんてないですから。以前から女装はしてたから、女物もそれなりにあったんですが、それもかなり捨てさせました。普通の女の服なんていらないですからね。で、下着から洋服から、ほとんど買い換えですよ。下着は派手なセクシー系だけ、洋服はいかにも水商売っぽい露出度の高いものばかり、これは俺も何回も買い物に付き合いました。新宿や大久保の水商売女専用の店や六本木のビザール系の店とか。だから、豊胸手術代と引っ越しと着る物の買い替えで、けっこう金かかった。150万? ああ、家具とかも買ったからもっとです。200万くらいかな。奈津美はサラリーマン時代の貯金、それなりに有ったけど、それでかなり使ってしまったはずです。つまり、すっかり女っぽい部屋に、クローゼットの中は派手なセクシー衣装ばかり、本人はDカップの胸ゆさゆさという状況。で、家賃と光熱費で月に10万以上かかるから、貯金はどんどん乏しくなる。もう嫌でも身体で稼ぐしかないわけです」

J「そういう状況を作っちゃうわけですね」
T「そう、そういう状況に嵌めちゃうわけ。そうすると、奈津美みたいな誘導されやすい性格だと、もう方向が決まってしまう。どんどん行くしかないわけですよ。結局、俺が歌舞伎町のニューハーフ・ヘルスを紹介してやって、奈津美は男性社員を退職した翌々月にはフーゾク嬢になってました。慶応出た一部上場の会社の正社員だった男が、でかいおっぱい揺らしながら、毎日、男のチンポしゃぶるのが仕事になったわけですよ」

J「やっぱり、Tさんの『趣味』のポイントはそこですか?」
T「なんで? 急に多弁になった? そのとおりです。奈津美がどんどん女になっていくでしょう。俺は女装子やニューハーフが根っから好きだから、会ってSexすれば興奮するんですよ。奈津美のアナル犯しながら射精しますよ。でも本当に興奮するのは、こうやって写真並べて菜津美が女になっていくプロセスを思い出すときなんですよ。だから、実はね、今日、今も話ながらとても興奮してるんです」

J「ちょっと話を戻しますけど、奈津美さんの会社の方は結局どうしたんですか?」
T「会社は、豊胸手術することになって、鬱病の診断書を出して休職させました。でも、Dカップの胸になっちゃったから、もうどうしよもない、退職ですよ。で、退職願に現状写真添えてね。会社に入るためのIDカードあるじゃないですか、紐で首から下げるやつ。奈津美を、もちろんしっかり化粧させて、豊胸手術したばかりのぱんぱんのおっぱい丸出しの下着姿で、男の顔写真貼ってあるIDカードを首からぶら下げて現状写真を撮ったんですよ。あ、たしか持ってきたはず・・・これです。エグいでしょう。自分としては調教プレイの一環として撮ったわけだけど、奈津美、ほんとうにこの写真を退職届に添えて郵送しました。自分は写真を撮ってプリントアウトして渡しただけなんです。『いっしょに送れ』とは言わなかった。でも、送っちゃったんですよ。奈津美の場合、なんていうか露出マゾなんです。自分が元男で女にさせられてるってことを人に知られたら、見られたりすると興奮するんですね。退職届と写真を会社宛てに投函するときにブルブル身体が震えてるんですよ。その後のベッドでの乱れっぷりはすごかったです。それで会社の方はもう何も言ってこなかったみたいです。事務的な手続きだけで。退職金は引っ越し費用になったはずです」

J「クリア・ファイルにある外出写真、これはどんな状況ですか」
T「これは新宿のほこ天ですね。豊胸手術した後の夏、たしか7月です。こういうファッション(真っ赤なチューブトップのマイクロミニ丈のワンピース)で出掛けさせるんですよ。おっぱいは半乳状態だし、ちょっと視線低かったらパンツ丸見えですよ。こっちの写真、尻の割れ目に黒いものが写ってるでしょう。これアナルプラグ付きのベルトです。こういうでかいの(最大直径2インチ=5cm)入れっぱなしなわけですよ」

J「いっしょにいて、周囲はどんな反応ですか?」
T「いっしょには歩きません。こんな露出狂の女といっしょに歩いているのを誰か知り合いに見られたらまずいでしょう。自分も社会的な立場がありますから。奈津美のマンションで着て行く服を指定した後はほとんど別行動です。もちろん菜津美が見えるくらいのところにはいますけどね。連絡は携帯(電話)です。『そこで屈め』とか『そこにいるオヤジに尻を振れ』とか指示出すわけです。周囲の反応は、そりゃあ、見られてますよ。男性からも女性からも。注目の的です。この写真のこの人(中年の男性)、振り返って見てるでしょう。露出調教って言ってますけど、もうこの頃には本人が見られることの快感を覚えちゃって・・・。嫌がるのは家を出るまでくらいで、あとはけっこう愉しんでたんじゃないですか」

J「もう強制女性化調教じゃなくなるわけですね。そうなると、Tさんは・・・」
T「だんだん醒めてきますね。ああ、こいつ女になっちゃった、俺の役目も終わりかな、みたいな感じです。露出調教の後、人目のない所で合流してラブホに行くわけですけど、奈津美は興奮してて乱れるけど、こっちは以前ほどじゃないんです」

(続く)

「調教師」インタビュー(その1) [現代の性(性別越境・性別移行)]

「調教師」インタビュー (2007年6月13日:新宿駅東口「滝沢」)

世の中には、男性を「強制女性化」させることを「仕事」や「趣味」にしている人がいる。そういう人は俗に「調教師」と呼ばれるのだが、私は2007年にそうした「調教師」のひとりにお話を聞く機会があった。

当時46歳の男性T氏。
本職は税理士で、東京多摩地区で事務所を開業している。
結婚歴はあるが3年ほどの結婚生活の後、別居の末に離婚、この10年ほどは独身生活。子供はいない。
以下、2時間弱の録音からの書き起こしである。
テーマから外れている部分は割愛し、文章は内容を損なわない程度に整えてある。
Jは調査者である私(三橋順子)、Tは語り手のT氏である。
なお、インタビューに出てくる女装者の名前「奈津美」は仮名であり、店名などは伏字にした。
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J「どうも、はじめまして。今日はよろしくお願いします」
T「いやぁ、自分の方は、はじめましてじゃないんですよ。昔、『ジュネ』で会ってるんです」

J「えっ、それは、失礼しました。区役所通り時代の『ジュネ』ですよね」
T「そうそう、10年くらい前かな。話したのは数回くらいだけど、見かけたのはもっと多いです」

J「すいません、覚えてません」
T「いいです、いいです。ほんの二言、三言でしたから。いやぁ、順子姐さんにインタビューしてもらえるなんて光栄だなぁ」

J「そんなことないです。こちらからお願いして話していただくのですから。どうか気楽にざっくばらんにお願いします。では、まず、『調教師』ということから」
T「まあ、普通はシロウトの女性をマゾ女に調教したりするのが調教師なんです。でも自分の場合は、男を女に調教するわけです。ただ、いろいろコストばかりかかって、まずほとんどペイできない、大赤字ですよ。風俗に飛ばしたって、今時、支度金、払ってくれる店なんて少ないですしね。まあ、働かせて稼ぎを吸い取るヒモみたいなことすれば別だけど、自分はそういうの好きじゃないし。と言うより、男を女にするのが面白いわけで、調教終えて、すっかり女になっちゃったらもう興味なくなるんです。調教師と言ったって、誰かから依頼されてるわけじゃないですから。競馬(の調教師)と違って誰も調教料や賞金なんてくれないですし。だから、自分としては趣味だと思ってるわけです」

J「調教師って言うより、調教趣味ってことですか」
T「そう。その方が合ってる。(写真を見せながら)姐さん、この娘、知ってますか?今、歌舞伎町の〇〇〇〇(NHヘルス)で働いてるけど、自分が2年かけて女にしました。今は〇〇って名乗ってますが、その頃は「奈津美」って名前でした。いくつに見えます? 28? もっと上、33。自分と知り合ったのが30。〇〇〇〇って一部上場の食品会社、知ってるでしょう。そこに勤めてました。大学は慶応出てるから、まあそこそこエリート。女装はだいぶ前からしていたらしいです。姐さん、よく知ってるでしょ、〇〇〇〇っていう会員制の女装クラブ。元はあそこの会員。知り合ったのはネット。メールを何回かやり取りして、ああこいつは行けるって思った」

J「なんでそう思ったのですか?」 
T「なんて言うかな、自分がしたいことがはっきりしない。方向がしっかり決められない。『女装してなにしたい?』って聞いても、『う~ん、そうですねぇ・・・・』、みたいな感じでちゃんと返事が戻ってこない。会ってみても同じような感じで、『ホテル行くかい?』って聞いても、行くとも行かないとも返事しない。でも付いてくる。依存心が強いんだと思う。仕事関係だったら『もっと、はっきり返事しろ!』とか『自分でしっかり考えろ!』って怒りたくなるタイプ。でも、自分みたいな調教趣味の人間には、いちばんいい獲物なんですよ」

J「そこらへん、もう少し詳しくお願いします」
T「調教ってね、なにも力ずくで無理矢理やるわけじゃないんです。そういうふうに仕向ける。たとえばアナルを拡張するときも、俺が無理矢理太いプラグを突っ込むわけじゃない。そんなことしたら壊れてしまいますしね。自分で極太プラグを入れるように誘導するわけです。自分でアナルを拡げるように方向付ける。暗示を掛ける? そうかも、俺、催眠術なんてできないけど、似てるのかな。たしかに『この極太プラグをいつも入れていろ』って命令はしますよ。でも四六時中監視してるわけじゃない。調教はせいぜい1週間に1度か2度で、その間はメールか電話かだから、嫌なら入れているふりしてればいいわけです。ところが、奈津美はどうもほんとうに四六時中入れている。会社行くときもアナルプラグ嵌めているわけ。最初は辛かったらしいけど、そのうちそれが止められなくなる。1ヵ月もすれば、アナル、ぱっくり開くようになってしまいます。そういう主体性がないっていうか、誘導しやすい性格ってあるわけですよ。奈津美の場合、まさにその典型だった。」

J「暗示を掛ける話、もっと具体的にお願いします」
T「姐さん、だいたいわかっていて聞いてるでしょう。まあ仕方がない、話しましょう。つまり、気持ちよくさせるわけです。奈津美は、俺と出会った時、まだそれほど性感は開発されてなかった。それをねちっこく仕込む。最初は指でアナルを拡げてこねくり回す。で、さっき言ったようにプラグで拡張していく。そうやって拡張しておいてアナルセックスを仕込む、5、6回もチンポ突っ込まれてズコズコやられたら、感じるようになりますよ。もちろん乳首の性感も開発する。アナルを犯しながら指でつまんだり、ひねったりね。アナルの快感と乳首の快感がつながるように仕込むわけです。それがどういうことか、姐さんならわかりますよね。感じ方が男じゃなくなるってことです。そうやって女の快感に浸ってアヘアへよがっているときに『どうだ、もっと気持ちよくなりたいか?おっぱいでかくすれば、もっと感じるようになるぞ』って誘いをか。すると首を縦に振りながら『します、します、もっと気持ちよくなりたいから、おっぱいもっとでかくします』って言うわけです。よがっている状態で言葉にさせる。そうするとそれがけっこう強い自己暗示になるわけです」

J「で、どんどん誘導していくわけですね」
T「そうです。女性ホルモンの注射、打ってくれる病院を教えてやって。そう西新宿の〇〇クリニックです、毎週、通わせる。ホルモンって怖いですね。おっぱい膨らむだけじゃなく、顔立ちも変わって来る。髭ですか? 髭は自分と出会う以前から脱毛に通ってたみたいですね。自分が会った時にはもうけっこうきれいでした。自分が行かせたのは股間のレーザー脱毛です。陰毛とか尻の毛とか。パイパンにさせたわけです。これは自分の趣味が入ってます(笑)」

J「注射とか脱毛の費用は誰が出しているのですか」
T「股間の脱毛は俺が出しましたけど、基本は奈津美です。自分がいっしょの時は自分が出しますが、資金援助みたいなことはしません。」
(続く)

2005年06月10日 「性転向」と「性転換」 [性社会史研究(性別越境・全般)]

2005年06月10日 「性転向」と「性転換」

6月10日(金) 一日中、雨 梅雨入り

11時半、起床。
朝ご飯(トースト1枚とグレープフルーツ半個)の後、講義の準備。

午後、短大の講義。

17時半、仕事場に戻る。
途中、東急ストアで、仕事場用のダイエット食品を購入。
お昼抜きはさすがに辛いので、さっそくコンニャク麺(磯風味)を食べる。

メールチェックとお返事書き。
21時までパソコンでいろいろ作業。

22時、帰宅。
夕食は、お刺し身(ひらめ、あじ)と、しめじのお吸い物。
モロヘイヤの生姜醤油あえ。

お風呂に入った後、1時頃から、2時間ほど調べ物。
昨年12月に講談社現代新書から刊行された井上章一&関西性欲研究会『性の用語集』の第2集企画の進行が決定したので、その準備。
担当項目の「性転換」の使用例を手持ちの資料から抽出する作業。

1930年代から1950年代前半くらいまでは、「性の転向」と「性の転換」が両方用いられていた。
それが、1950年代後半から1960年代にかけて「性転換」という言葉で固まってくるように思われる。
なぜだろう?
「転向」には、思想的な「転向」のニュアンスが強すぎるからだろうか?

就寝3時半。

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