SSブログ

「熟女の時代」到来(『週刊ポスト』2012年3月30日号) [現代の性(一般)]

「熟女の時代」到来 若い層ばかりか年上の男たちも熱い支持

NEWSポストセブン 2012年3月19日 16時00分 (2012年3月19日 18時33分 更新)

最近“美熟女”が世の男性の支持を集めている。だがAV業界では27歳を過ぎれば熟女女優と呼ばれるように、「熟女」の定義と解釈は様々だ。そもそも“熟女”という言葉はいつ誕生したのか。

性別越境の社会・文化史に詳しい、都留文科大学講師の三橋順子は指摘する。

「国会図書館で検索したら、1983年に沢田竜治が『熟女のたわむれ』、翌年に赤松光夫も『熟女志願』を出版しています。このあたりから徐々に“熟女”が性的な意味合いをもって登場し、1990年代から一気に浸透していきます」

三橋氏は熱っぽく続けた。

「その歴史的ターニングポイントになったのが、1994年末あるいは1995年初頭に発刊され、10年近くも発行された雑誌『熟女クラブ』です」

うむ。ならば『熟女クラブ』の関係者を訪ねよう。三和出版専務で同誌の編集担当重役だった松本裕氏だ。

「この雑誌は隔月刊で、最盛期に1万5000部のセールスを記録していました。私たちは熟女を35歳から50歳以下を目安にしていました」

松本氏は、当時の熟女ファンを「母親に甘えたい、屈折した性欲と願望をもつ」と分析した。同誌はその後『超熟』という50、60歳代の熟女が登場する雑誌へ引き継がれ、現在も好セールスをキープしている。

三橋氏がその点を踏まえて語る。

「熟女ファンのコア層は『熟女クラブ』的な、年齢を重ね肉体のラインが崩れた“20世紀末型熟女”に性的魅力を覚えます。ところが21世紀初頭に、美貌と肉体美を備えた中年女性“美魔女”が登場します」

その先駆けが2004年に『花と蛇』で主演した、当時36歳の杉本彩。彼女は“21世紀初頭型熟女”の典型だ。ちなみに五月みどりが『かまきり夫人』に主演したのも36歳だった。さらに彼女は1983年に、中森明菜の大ヒット曲『少女A』に対抗し、『熟女B』を発売している……。

「杉本と五月では性フェロモンの質が決定的に異なります。現在の熟女マーケットは年増や夫人、老嬢を呑みこみ、さらには20世紀末型と21世紀初頭型の2パターンの熟女が混在することで、一段と活発化し、その定義も複雑化しているのです」

今や熟女好きは、若い層ばかりか、彼女たちと同年輩や年上の男たちも同じ。「熟女の時代」が到来した。

『週刊ポスト』2012年3月30日号

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。