SSブログ

【資料紹介③】「性の転換をした人」 [性社会史研究(性別越境・全般)]

2013年1月23日(水)

【資料紹介③】「性の転換をした人」(掲載誌、正確な掲載年月日不詳)
【資料①】と同じく吉本一二三と高橋京子による浅草ロック座の公演を紹介したグラビア記事なので、1961年12月頃の掲載と推定される(山崎淳子さん寄贈資料)。
楽屋裏のシーンやフィナーレの様子がわかって興味深い。
------------------------------------------------------------
性の転換をした人
資料3-1.JPG
ロック座(東京・浅草)の舞台―七色のライトを浴びて踊っている女。その人こそ性転換した男なのである。
資料3-2.JPG
その人の名は吉本一二三さんと高橋京子さん。女の女であることを必要とする彼女たちは自分の体を女にするために六十万をかけた。
資料3-3.JPG
彼女たちの理想はと聞いたら本格的に日本舞踊を習いたいと真面目?に答えた。
資料3-4.JPG
不可能を可能にした彼女たちも体質が子供の時から女性的であったからだ。
資料3-5.JPG
いよいよ二人が舞台へあらわれる。司会者が二人の特異な体験を一通り語り終ると観客との一問一答が始まる。
資料3-6.JPG
その大筋を一寸紹介すれば
客―生まれた時は男のモノだけしかなかったのか?
吉本―そうなのです。
客―いま男性のシンボルは?
(司会者―賢明な質問)
吉本―ございません。
資料3-7.JPG
そこで記者が彼女たちに一問一答を試みると、
―性の喜こびはある?
(あります。どんな風に手術をしたかは私の知らないこと。位置はペニスがあった位置よりやや下った感じ…)
―ストリッパーを選んだ理由は?
(友達勧められて)
と云う具合。とも角、童貞から女に転化した人としては一種特有のエロチシズムを発散する。
資料3-8.JPG
フィナーレと共に彼女たちも仲間と何処かへ消えていった。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。