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【資料紹介④】「男が女になったとき」 [性社会史研究(性別越境・全般)]

2013年1月23日(水)

【資料紹介④】「男が女になったとき」(『アサヒ芸能』1961年12月17日号)

【資料①②③】と同じく吉本一二三と高橋京子による浅草ロック座の公演を紹介したグラビア記事。
この『アサヒ芸能』の記事が第一報の可能性がある。
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男が女になったとき
日本では第四号、第五号という性転換した女性がストリップの舞台に立っている。

第四号が吉本一二三(26)さん、第五号が高橋京子(23)さんで、二人とも生まれたとき完全な男性だった。
ところが、どういうわけか二人とも男に生まれたことを悲しんでいた。「女として生きて行きたい」というわけで物心つくころから女装ばかりして来た。吉本さんは十代のころ旅回りの一座で女形をやり、郷里の四国・徳島によって女性に変わることができることを知った。吉本さんが東京のある病院の門たたいたのが一昨年の四月、高橋さんは今年の二月ごろだった。

転性手術には約二年間を必要とするらしい。女性ホルモンを定期的に注射し体の内部組織を変えながら、時期をみて不必要部分を切断する、という方法である。吉本さんは今年の八月に女性としての整形をおわって、高橋さんは目下その工作中といったところである。

吉本さんは見事な乳房をもみせるストリップの日本舞踊を、高橋さんは流行歌をそれぞれ披露して、お客さんたちの拍手をあびている。

楽屋では、「本物の私たちよりよっぽど女らしいわ」とストリッパー連中が照れるほどのお色気ぶり。
(浅草・ロック座にて)
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あんまりオシトヤカなので他の踊り子たちが行儀見習をするくらい(左、吉本さん、右、高橋さん)
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ちょっと太くてハスキーな声で歌う高橋さん。
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唐人お吉でリッパな乳房やおヒップのあたりまで披露する吉本さん。
(撮影・中田俊之)
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