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2007年09月14日 論文「女装男娼の業態とそのセクシュアリティ」を書く [性社会史研究(女装男娼)]

2007年09月14日 論文「女装男娼の業態とそのセクシュアリティ」を書く

9月14日(金) 晴れ 29.8度 湿度 65%(15時)

8時半、起床。
少し意識して早起き。
朝食は、巨峰ジャムを塗ったトースト1枚とコーヒー。
シャワーを浴びて、髪をポニーテールにまとめる。

「日記(13日分)とコメントへのお返事を書く。
メールのお返事を書く。
その他、雑用を片付ける。

昼食は、昨夜のおでんとモロヘイヤのお浸しで、ご飯を1膳。

午後、執筆。
まず例の「数の子天井・みみず千匹」の学術エッセーに加筆。

続いて、国際日本文化研究センター(井上章一研究班)の論文集『性欲の文化史』(講談社)に載せてもらう予定の論文に取り掛かる。

題は「女装男娼の業態とそのセクシュアリティ」。
女装男娼の業態とセクシュアリティの有り様を分析。
以前、書きかけの論考を大幅に改造して、4時間ほど集中してほぼ形を作る。

トランスジェンダーのセックスワーカーである、近代の女装男娼については、今まで学術的な論考は皆無だった。
アンダーグラウンドな色彩が濃厚で資料に乏しいこと、研究者の間にセックスワーカーに対する忌避感(ある種の職業差別)があることなど、理由はいろいろだろう。
しかし、昔から今に至るまで、セックスワークがMtFのトランスジェンダーの生業のひとつだったことは、否定できない。
その部分を無視したら、トランスジェンダーの社会史は書けないと思うので、自分でできるだけ資料をまとめて、分析しておこうと思う。

16時半、外出。
日差しが強く、気温も30度近くある感じで、なんだか夏の夕方という感じ。
早足で歩くと汗が出る。

銀行に寄った後、、仕事場に移動。

17時半、身支度。
薄鼠色の地に撫子を染め抜き、黄色の百合を散らした銘仙写しの浴衣(メテユンデ)。
クリーム色の半襟をつけた青鼠色の長襦袢(絽)。
黒と赤の半幅帯を角出しに結ぶ。
吸い上げ暈しの草色の帯締(ゑり正)を掛ける。
紫の地に秋草の柄の横長の手提げ袋。
草色の小紋と朱線の鼻緒をつけた焼き桐の下駄。

まだ夏の格好。
でも、さすがにそろそろ・・・。
昼間はまだ暑くても、夕方からの気温の下がり方が秋を感じるし。

ところが・・・・、訪問予定先と連絡が取れない。
ちょっと不確定な事情があるので、できれば打ち合わせしてから出かけたいのだが・・・。
ということで、取りあえず待機。

画像処理作業をする。

無駄足しても仕方がないので、明日を期すことにして、断念。
もう一人お誘いがあった方とも、うまく連絡が取れない。
掛け違っちゃうときとは、こういうものなのだなと思う。

仕方なく、地元の居酒屋「一善」へ。
野党某有力議員の秘書さんと、今回の政変について、おしゃべり。
ビール1杯、ウーロン茶1杯。
肴は、ひらめの活き絞め、さんまの塩焼き、太ごぼうのきんぴら。

20時半、仕事場に戻り、化粧を落とす。

帰り道、仲良し姐さんに電話。
ちょっとおしゃべりして、気持ちが和む。

22時、帰宅。
お風呂に入って髪を洗う。

夜中、また、論文の執筆。
「女装男娼の経済」の節を加筆。
つまりは「お値段」。
手持ちのデータは4つ。

「時間稼ぎ」(ショート)の女装男娼(街娼形態)の「お値段」を記すと、
戦前(1930年=昭和5)1円、
戦後混乱期(1948年=昭和23)200円、
高度経済成長期(1964年=昭和39)1000~2000円、
10年前(1997年=平成9年)15000~20000円

現代の物価への換算が難しいのだが、戦前と戦後混乱期で10000円前後、高度経済成長期と10年前は15000~20000円見当で、ちょっと値上がりしてるような気がする。

ちなみに、同時代の純女(本物の女性)の街娼と比べると、だいたい2~3割安価。

それでも、いずれの時代も、そこそこの売れっ妓なら、世間の並以上の暮らしができたはず。
もちろん、売れない男娼の生活が悲惨なのは、いつの時代も言うまでもない。

さすがに疲れた。
倒れるようにベッドへ。

就寝、4時。

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