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2007年03月05日 さくらん極彩色絢爛展 ― めくるめく花魁の世界 ― [性社会史研究(遊廓)]

2007年03月05日 さくらん極彩色絢爛展 ― めくるめく花魁の世界 ―

3月5日(月) 曇りのち風雨 東京 20.6度 湿度 62%(15時)

9時半、起床。

朝食は、トースト1枚、生ハム3枚、それにコーヒー。

シャワーを浴びて、髪をお団子にまとめる。

「日記(4日分)を書く。

12時半、仕事場に移動。

すぐに身支度。
夕方から風雨の予報なので、雨仕様。
薄紅色の滝縞の会津木綿。
黒地に銀の鱗の帯を角出しに結ぶ。
深草色にカタバミ柄の半襟をつけた黒地に更紗模様の長襦袢(紫織庵)。
帯揚は、若草色。
帯締は、濃い草色(福福堂)。
黒のカシミアのショール。
赤地に麻の葉模様の鼻緒の下駄。

14時、渋谷へ。
風が強く、雨がぱらつき出す。
センター街を抜け、スペイン坂を上り、「パルコ3」へ。

映画「さくらん」(蜷川実花監督)公開記念 「さくらん極彩色絢爛展 ― めくるめく花魁の世界 ―」を見る。

実際の撮影に使用されたセットを持ち込み、色とりどりの衣裳・小道具とともに映画の世界を再現した展示。
全体的になかなか良くできている。
ライバル花魁同士の部屋が近すぎるのは、セットならではのご愛嬌。
しかし、史実的にはこれほど極彩色だったのだろうか?
人工(化学)塗料が使える現代と、天然の顔料・染料しか使えなかった江戸時代とでは、発色がかなり違ったはず。
まあ、蜷川実花の世界、こういう指摘は野暮だろう。

会場、若い女性がほとんど。
原作『さくらん』(安野モモコ著 講談社)の読者や、主演の土屋アンナのファンなのだろう。
遊廓映画と若い女性という組み合わせ、一昔前ならほとんど考えられない。

過去の遊廓映画は、ほとんど例外なく、遊廓に「身を沈めた」女たちの悲しさ、哀れさ、そしてエロスを描いてきた。
女性は常に、男の欲望の対象として、男に翻弄される客体だった。
今回の「さくらん」は「てめえの人生、てめえで咲かす」というキャッチコピーのせりふのとおり、遊廓を舞台にのし上がっていく女の物語で、女性が主体。

そこらへんが、現代の若い女性には「かっこいい」と映るのだろう。

実際の遊廓には、両面があったはず。
ところが、今までは、性的客体としての遊女の悲惨な境遇ばかりが強調され、貧しく低い身分に生まれた美貌と才智に恵まれた女性が、身分上昇(出世)をはたす唯一の手段(回路)としての側面(成功率は高くはなかったが)が、見逃されがちだったように思う。

会場を出たところで、花魁の衣装を着たモデルさんとのツーショットサービスをやっていた。
係員に「どうぞ」と言われて、断る理由もないので撮影。
でも、私、花魁とツーショット撮って喜ぶ趣味はないな、と思う。
花魁の格好して写真を撮られる趣味はあるけど。

それに、つい最近、抜群に美形の私好みの花魁を間近に見てるし・・・・(←どこで?)

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